やっと届いたJBOOKで
注文したのはコレ。
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/04
- メディア: 単行本
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「鴨川ホルモー」でデビューした万城目学の二作目。
彼のユーモアセンスと読みやすい文体に目をつけたのはさすが幻冬舎。
どうでもいいけど、この出版社って「売れる本を出す」っていうイメージがある。
あらすじは以下の通り
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」。
二学期限定で奈良の女子高に赴任した「おれ」。
ちょっぴり神経質な彼に下された、空前絶後の救国指令!?
「並みの天才じゃない」と金原瑞人氏激賞!
天才万城目とか何とか書かれてますが、
絶対面白くなる一つの重要なポイントを抑えていただけでは?
って思ったので、今日はそのことについて。
あらすじだけではちょっと分かりにくそうなので補足すると、
この主人公、
大学で助手をしているんだけど、
神経衰弱っていうあだ名をつけられて
周りから疎まれているちょっと駄目な人。
それが二学期限定で奈良の女子高に行って
世界を救うという壮大な物語に巻き込まれていくって言う話。
今の駄目な自分→新天地で大活躍
っていう構図なんだな。
前作鴨川ホルモーもそうだし、
いずれの作品も、
今の生活は駄目、
という評価を下されてしまっている
(と自分で思い込んでいる)が、
新しいところへ行ってリセットすれば、
何か変わるんじゃないか… と思っている人々の願望を
バッチリ叶えてあげちゃってるんじゃないか?
社会人なんかはそうかもしれない。
転職しない限り、新天地っていうのは無い。
転職は中学から高校へ変わるという変化と違って
与えられるものではないし勇気もいること。
それすら出来なくて、でもちょっと現実に不満を抱えている人たちが憧れる
新天地=リセット+そこでのちょっとした活躍って
それを心の底で求めている人にとっては
痛快に感じられて当たり前じゃないか、と思った。
…と、ここまでリセットしたがってる社会人が多い
という前提で話を進めてきたけど、そうでも無かったらどうしよう。
欲求不満なのは俺だけってことで、悟りを開きに山にでも行きます。*1
*1:気がつけば社会人5年目。大学よりも長くいるわけだ・・