山川健一氏セミナー
作家・山川健一の「ブログ教室」
http://ameblo.jp/yamaken/entry-10021399080.html
行ってきた。
山川さんはセミナーでは特に何も準備せずにアドリブで喋るそうで、
とりあえず彼の頭の中に入っている事が羅列された。
- Blog総論
まず、ブログを語るに当たっての環境の変化から入り、
(インテリゲンツァから大衆が発言できる社会=大衆が「知的大衆」になる社会→WEB2.0)
それから国家の崩壊(夕張市、北九州市、年金の崩壊を例に)へ話は進み、
今こそ知的大衆がネットワーク化、
つまり国家に変わるコミュニティを作るべきだ。
ブログそのためのツールとなる!
で前半は結ばれた。
ブログがどうやってコミュニティを作り出すのか、
そこだけちょっと論理が飛んでいるというか例示を端折っている様に
感じられたがそれは当人も分かっていないのだろう。
現代の問題に対する所謂“答え”が簡単に分かるワケは無いので
(問題が「国家が崩壊します」だからね)
そこはそれで良しとする。
国家亡き後、我が身を守るコミュニティが必要なのだということが分かった。
- Blogの歴史、運営の仕方
では実際の運営について。
色々細かく教えてくれました。
- Blog憲法を作って、それを遵守する
- モチベーションを保つための工夫
- 荒らし対処法
等々
あとBlogを書くことの意義。
文章を書くこと=倫理に辿り付く
というのが非常に印象的でした。
で、もちろん大人だから、
本を出すって言うことは素晴らしいことですよ、
アメーバブログに登録すればアメーバブックスから本が出せる可能性がありますよ、
という事もストレートにではないがしっかり伝えていた。
繰り返しになるが、自分にとって心に残ったのは、
文章を書くこと=倫理に辿り付く
ということ。Blogを書く意味ということについて改めて考え直させられた。
そこで、このBlogには、コレまで以上に「自分が考えたこと」をもっと前面に出して行こうと思います。
- 作者: 山川健一
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2006/11/16
- メディア: 新書
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その後、本のサイン会が行われ頂いたので早速読んでみる。
書いてあることは
- ブログの書き方(題材、心構え等)
- ブログ文学、書籍化の紹介、小説を書くことの魅力
と二つに大別出来る。
興味深いのがブログを
「枕草子」
「方丈記」
「徒然草」
の三つのコースに分けたこと。
あと93ページから始まる氏の文学論。
文章というのは優れた文章であればあるほど、限りなく自己に近づいていく
これは素直に面白かった。
というわけで今、これをその当時の大江健三郎だと思って興味深く読んでいます。
性的人間 (新潮文庫)