母校漬け

その日予定されていた休日ゴルフがキャンセルになったので、
母校の野球部の試合でも観に行くか、という気分になった。*1
同じ気分の同級生がいたので3人で行くことに。
私は、

バッテリー (2) (角川文庫)

バッテリー (2) (角川文庫)

にガッツリはまっていたのでコールドゲームにもかかわらず
少年たちの背景に色々なドラマを勝手に作ってしまい、熱心に見てしまった。
あつこすげぇよ、あつこ。


ゲーム後、ファミレスでうだうだビールを飲みながら
学生時代に行った居酒屋と思い出話を繰り広げているうちに、
じゃあとりあえず行ってみるかということに。
行く基準は

  • 学生のときに行っていた特色のある店。
  • 今は絶対に行かない店。


ここまでは、いやな予感はしなかった。

  • 育った中学・高校


中学・高校時代を過ごした校舎は今は大学の敷地に。
「関係者以外立ち入り禁止」と書いてあったので
関係者の顔をして入った。
奇しくも一緒だった同級生が水泳部&応援部(私は水泳部)で、
その練習場所兼溜まり場が同じこの屋上だった。
全く整備されていないのでだいぶ汚くなっていたが、
何故か思い出をそのまま残してくれているようで、見た瞬間嬉しくなった。


<17:45〜17:55>


1.メルシー


学生時代、小腹を満たしたラーメンも、
今となっては一杯でおなかが膨れる有様。
でも、このニボシスープはたまーに本当に食べたくなる。
実は私の今日一日一番行きたかったお店だ。

つまり、私はこの時点でだいぶ「おなかいっぱい」になっていた。

<18:00〜18:15、390円/人>



2.一休


東西線早稲田駅を出てすぐのところにある居酒屋。
安い!座敷!ガッツ!ということで、
二階の座敷でよく危険などんちゃん騒ぎ繰り広げていた。
今回は人数が3人ということで初めての一階。
時間帯+時期か学生は一人もおらず、おじさまとおばさまがうだうだ飲んでいらっしゃった。
彼らの背景を勘ぐると良く分からなくなるので、あまり考えないようにした。
因みに、ガッツとは豚の内臓のどこか。
私は子宮と教えられましたが定かではない。
ビールの傍らに鎮座ましましてる小鉢がそれ。

「一人一品以上制」のおかげで、値段が嵩んだため、
安さが際立たない残念な結果に。
ただ、最大の収穫は一階の店員のおねぇさんがものすごく可愛かったこと。
笑顔+片言の日本語でガンガン注文の品を置いていかれ、凄く幸せな気分になりました。
韓国語を覚えたいと少し思った。

<18:20〜18:45、800円/人>


3.わっしょい


早稲田通りを高田馬場方向へ歩いていって、明治通りで左折して、わっしょいへ。
看板上半分は恐らく元気の良い学生さんのケンカキックによって破損したものと思われる。
この看板の前はビールジョッキの形をした看板だったと思ったが
恐らくそれも壊されたのだろう。合掌。
因みに、店は二階にあるため、店を出た後の急勾配の階段が、人によっては凶器と化す。
何人もの酔っ払い学生の血を吸った魔の階段である。


学生時代、オールと言えばわっしょい、
わっしょいと言えばオール、だった。
大量に座敷になだれ込んで酔い潰れて寝るため以外に使ったことがない。。
改めて単品で頼んでみると、生ビールが150円だったり非常にリーズナブル。
他の二人は初めてだったみたいですこぶる気に入っていた。
良いのか?気に入って。


ここでも客層が、普通には働いていそうにないアダルティーな方々で
下手に背景を想像することは非常に危険だと思った。

<19:10〜19:30、630円/人>


4.ニュー浅草 高田馬場店

チェーン店だが、僕は高田馬場店にしか行ったことがない。
そして二階以上にしか入ったことがない。
ビルの谷間に無理やり作ったような店で、非常に細長い。
そして必ずテニスサークルがコール合戦で怒号を撒き散らし、
座敷のせんべい座布団は必ずべっとりしているという居酒屋。
コース飲み放題で2,500円というのがその理由。

今回、初めて一階に入った。
意外な広さにびっくり!
そしてもっとびっくりしたのは下記

あ、あるんだ三岳。そして「ニュー浅」価格。
もちろん頼んでぐい飲み。

ぼちぼち
http://d.hatena.ne.jp/upton/20070204/1176049775

ここでもメニューに三岳があって客から
「三岳あるんだ!」と感動されてました。
それなりにそれなりなものだと思います。


ここら辺で、そろそろおなかが一杯になる&
下戸な僕はお酒がきつくなってくる。
そして客層がまた力仕事な感じのおじ様方が晩飯代わりに
飲み食いしてたけど考えちゃいけない考えちゃいけない。

<19:40〜20:05、527円/人>

ここも2,500円で飲み放題コースがある影響で、
数々のサークルの飲み会に使われ、
座布団がべったりしている居酒屋。
3人では大した金にならないと思われたのか、
座敷一個丸々空いていながら「満席です」と断られた。正直びっくりだ。

対照的なのは春夏秋冬。
ちょうどサッカーアジアカップのオーストラリア戦だったので満席。
ヒゲのおじさんから「これ終わったら空くから来てね」と
生ビールタダ券を貰う。絶対行きます。


5.

紺碧日記の筆者が「力と鳥やす(後述)は同チェーンだ」というので、
そんなわけないやろ〜と行ってみると、

あ、ホンマや!とりあえずお通しは一緒だ!
今この時点で5次会、あと五つもこなすのかという思いがあったので、
ウコン茶で小休止を入れることになった。
食べ物、名物は焼き鳥だが、焼き鳥は鳥やすで頼むからいいや、ということで漬物系。
もうこの時点では、一杯+一品で終わったらさっさと店を出ることに対して
悪びれなくなった困ったちゃんなサラリーマン3人。


よほどそんなわけないやろ〜((c)大木こだま)が気に障ったのか、紺碧さんに
店を出るときにお店の名刺で鳥やすと力が同チェーンであることを再度アピールされた。

<20:20〜20:45、587円/人>


6.鳥やす

鳥やすと書いてあるだけあって、安い!そして旨い!
ここだけは社会人になっても自主的に行ったなぁ。
コースとかは無いけど大体飲み食いして3,000円以内に収まるから凄い。

でも時間というのは恐ろしいもので、
お通しの大根おろしが小さくなるわ、
「通はこれを頼む!」とか書いてある大おろしを頼んだら

こんなバックベアード*2みたいなのが来るわで、時の流れを感じた。


それでも、小さいB7くらいのメモ紙に鉛筆書きで注文を取り、
(無くさないのか)適当に請求してくるシステムや、
メニューの消費税込み欄に小数点以下も書いちゃう(577.5円、とか)
間抜けっぷりは相変わらずだ。


<20:55〜21:20、620円/人(串盛り合わせを頼んだのに、この安さは驚き!)>


7.まんぷく亭

ここも飲み放題が2,500円であるが故に、数々のサークルの餌食にされていたが、
案外な綺麗さを保っている居酒屋。
トイレにゲロ吐き専用の便器を置いていることも企業努力の一つか。
ここでは、名物という名物は無く、
更に飲み放題以外のメニューを改めて見ると600円台が結構あって
散々、この近辺の値段を味わいつくしてきた我々からしたら「高い!」という印象。

ゆえに、イグアナ酒+チョコレートケーキ。完全に何かを見失ってます。
イグアナは菅野美穂じゃない分飲みにくく、ケーキもパッサパサだった。
多分余り頼まれないんだろうな。


帰り際、店員に「今度はコースで是非来てください」と言われたので
やはりコースじゃないと…と店員も思っているんだろう。


<21:30〜21:45、480円/人>


8.春夏秋冬

ほい、また来たよ、春夏秋冬。
「W」って書いてあるが、多分早稲田大学とは全く関係ない。
さっきと同じヒゲのおじさん店員が
「もうちょっとで終わるから!ここで待ってて」と出された椅子でサッカーの終了を待つ。

川口鬼神セーブ!


席で待つ間にさっきの生ビール無料は飲み干してしまう。

その後、まんぷく亭で見失った勢いそのままにキスチョコ+アイスクリーム。
しかし、これが実にうまい!
冷えたキスチョコが痛飲している口にほどよい刺激。
クラブとかキャバクラでなぜキスチョコを出すのか分かってきた。

ここで何故か早慶の応援歌の話になり、慶応義塾大学応援歌「若き血」が歌われた。
前々から名曲だと思っていたので、「ヨシこれを期に覚えてしまおう」と
3〜4回歌詞を繰り返し習った。
後回しにすると面倒臭いので覚えるまで聞く気でいたが、
それ以上に連れの二人は面倒くさかったらしく
「あとはネットで調べてくれ」という話をされた。


<22:05〜22:45、973円/人>

  • 再びだるま


階段で潰れている女子大生を尻目に駆け上がったが、
今度はラストオーダーで断られた。
このツアーにもってこいのお店だっただけに無念。
湿ったピーナッツのお通しは最高にシュールだったのに…。
二度と来ません。


9.清龍

ここもチェーン店なのだが、恐らく学生の血を最も多く吸ったと思われる居酒屋。
このツアーの大御所、西洋妖怪軍団で言えば間違いなくバックベアードだ(しつこい)。
その理由はこれ。

一合升140円
その驚異的な安さと、飲んだらまずトぶと言われる抜群の酩酊率*3
故、この居酒屋高田馬場店ではほぼ必ずサラリーマンと学生の喧嘩が見られます。
今日はアジアカップだからか、人は少なめ、
隣の席にはクラブのママと思しき年配の方が晩御飯のお供に飲んでおりました。


もうこれは儀式とばかりに一気に飲み干す。。。


<22:55〜23:10、438円/人>


10.大隈講堂

ここは居酒屋ではないが、この講堂の階段で
「隈飲み」と称して缶ビールなどを買ってわいわいやっていたし、
やはりフィナーレに相応しい場所、ということで。

しかし、どうやって辿り着いたか、全く記憶に無く、
下記のブログを見ると、校歌を合唱していた模様。

これが噂の水酔団。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/suisuidan/

紺碧日記
http://blog.livedoor.jp/m-26_63571/
(50音順、敬称略)

升酒で完全に飛ばされた僕はベンチで熟睡。

何とか終電に間に合い、這う這うの体で家路についたのでした。

*1:高校野球の試合は平日でも普通にやるので(当たり前)休日と当たる日は貴重

*2:ゲゲゲの鬼太郎妖怪大戦争』見たことない人は分からないと思うが

*3:悪酔いするとも言う