So What?

小泉ポピュリズム自民党「終わりの始まり」−「小泉支配」を考える
http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG6/20051013/94/
を読んでいて思ったこと、


京都大学中西輝政センセイという方が書いていらっしゃるのですが、
「で、何なの?」という記事だった。


小泉をロイド・ジョージという英国の首相と重ねたり、
過去の事例からポピュリズム政治の危険性を訴えたことは良く分かりました。


自分もロイド・ジョージを知らなかったので勉強になりました。


でも、「じゃあ、私達はどうすれば良いの?」というのが全く無かった。
「これから小泉を選んだ国民はその選択の報いを受けるだろう」的な事しか書いてなかった。それじゃ終末思想じゃないか。


朝まで生テレビ!で否定ばっかりで「じゃあ、どうすれば良いと思う?」という田原総一郎の問いに答えられなくて怒られてた慶応大学の金子勝センセイ*1といい、この人といい、鋭い指摘ができる人ほど、代案を考えないようになってしまう傾向があると思う。


仕事、所謂お金儲けでは常に「じゃあ、どうする?」が求められているので、
どちらかというと学者さんにその傾向が強いんじゃないかなぁ。


そういえば、その点、
宮台真司は「処方箋」という言葉を使って(この使い方、一般的か?)
「どうすべきか?」を常に出すように意識していたと思う。
という点でこの人は好きだな、とブルセラ論争から十年の今になって思った。*2

*1:経済学者としては結構評価されてたと思う。一番現実的なマルクス経済学者

*2:『制服少女たちの選択』、『終わりなき日常を生きろ』を読んでました。何考えてたんだ男子校時代の俺